冬の瞳

 

29

 

 



 「何を……」

  問う声がかすれる。

  何か恐ろしいことが自分の身に行なわれる予感がした。

 「エリヤ、 君ってあいかわらず綺麗すぎるんだよ。 その体も心も。 死んでしまった僕とは大違い。

だからね、 今の僕ではその体に入ることができないんだよ。 ……君も汚れてもらわなきゃ、 ね。」

  ユールがちらりとオーティスセレンを見た。

  オーティスセレンは穏やかな笑みを浮かべたまま、 エリヤの側に音もなく近寄ってきた。

  そっとエリヤの銀色に光る髪の毛を取り、 その怯えた顔に指を滑らせる。

 「……本当に綺麗な人だ。 体中からその清廉な魂の光がにじみ出ていますよ。 ……でも汚された

あなたはもっと美しいでしょうね。」

  指が首筋をたどり、 胸元に落ちる。

  エリヤの目が大きく見開かれた。

 「わかったようだね。 光栄に思いなよ。 まずは闇の神官様がじきじきに君を抱いてくれるっていうんだから。」

 「な……っ! い、 嫌だっ!」

 「そんなに嫌がることないよ。 最初は優しく抱いてくれるってさ。 ……その後は知らないけどね。 オーティス

セレン様の配下の人達って皆荒っぽいから。」

  その言葉にエリヤは自分が複数の人間の欲望の的にされるのだと知った。

 「嫌だっ やめ……やめて……っ 離せっ!!」

  抗おうにも薬を盛られた体は思うように動かない。

 「おとなしくしてください。 私も荒っぽいことは極力したくありませんから。」

  オーティスセレンは必死に首を振るエリヤを恐ろしいほど優しさに満ちた表情で眺めながら、 その手で

エリヤの衣服をはだけていく。

 「ああ……なんて綺麗な…」

  あらわになった白い胸に驚嘆のため息を漏らす。

 「い、 いや……」

  震えるエリヤの胸の上を白い手がゆっくりと動いていく。

 「ふふふ……これはアーウィン殿がつけたものでしょう?」

  所々に赤く残る愛撫の跡を見つけ、 その跡をたどるように指を滑らす。

 「……早くやっちゃってよっ。」

  アーウィンの名にユールがきりりと眉をあげる。

  その目にはまぎれもない嫉妬の色が浮かんでいた。

  その言葉にせかされるように、 オーティスセレンは手を下方に伸ばす。

 「……ひっ!」

  やんわりと衣服の上から握られ、 エリヤの表情がますます強張る。

 「怯えていますね、 力を抜いている方がよろしいですよ。」

 「やめて……お願いだから……嫌だ……っ」

  抵抗する力もなく、 自由の利かない体でただ首を振りつづける。

  しかしオーティスセレンがそんなエリヤの言葉を聞くはずもなく、 ついには下肢から全ての衣類を

取り去ってしまった。

 「ああ、 あなたはここも綺麗なんですね。」

  ねっとりとした視線をエリヤの下肢に這わせながら、 あらわになった太腿を撫でていく。

 「あ、 あ……い、 やあ……」

  エリヤの喉から嗚咽が漏れる。

  それは両足を大きく広げられ持ち上げられたときに、 さらに大きくなった。

  冷たくねっとりとした液体が後部にタラりと垂らされる。

 「ひっ!! 嫌っ 嫌だっ やめて……っ!」

  途端、 エリヤは最後の力を振り絞るかのように必死に身をよじらせようとした。

 「おとなしく力を抜いてください。」

 「いやっ 離して……っ」

  自分の下肢をくつろげたオーティスセレンが、 エリヤの上に身をかがめてくる。

  足の間にあたる熱いものが入り口を探してうごめく。

 「さあ、 あなたの綺麗な顔を見せて下さい。」

  オーティスセレンの優しい笑みが酷薄なものに変わる。

  と、 同時に内部をエリヤを打ちのめす凶器が貫いた。

 「いやああああああっ!!」

  エリヤの絶望に満ちた悲鳴が暗い部屋に響き渡った。







           * 30はだいぶ ”精神的に痛い” です。
        それでもイイという方だけ隠し部屋にお越し下さい。
            くれぐれも言いますが ”痛い” ですよ。