Dear my dearest

 

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    胸を探る手の感触にニコルは声が漏れそうになるのを必死に抑えていた。

  気持ち悪いのではない。

  デュークが触れるところからじわじわと熱くなっていく気がするのだ。

  背筋をぞわぞわとした感覚が駆け上がる。

  熱く濡れた唇が胸に落とされ、 思わず悲鳴を上げそうになった。

  唇は肌の上をなぞりながらだんだんと胸の飾りへと近づいていく。

 「………きゃっ!」

  濡れた舌先で突起をペロリと嘗められて、 とうとう声が出てしまった。

  慌てて両手で口を塞ぐ。

  そのままデュークは胸の突起を重点的に攻め出した。

  くるりと周りを嘗め上げ、 舌先で中心を探る。

  みるみる先端が尖っていった。

  それを歯で軽く甘噛みする。

 「……っ!」

  ニコルの体が大きく跳ねる。

  突然全身を走った電流のような衝撃に瞳が大きく見開かれた。

 「……ニコル、 声を聞かせてくれ」

  しっかりと手で塞がれた口を見て、 デュークがそれを外そうとする。

  しかしニコルはイヤイヤと首を振ってなおも強く手で口を抑えつけた。

  恥ずかしくて声など出せない。 ましてやそれをデュークに聞かれるなど………

  なにがあっても離すものかというニコルの様子にデュークは苦笑すると、 仕方ないと諦めたようだった。

  また胸へと注意を戻した。

  ピコンと飛び出た先端は愛撫に赤く色づき始め、 濡れて光っている。

  その甘さをもう一度味わおうと、 デュークはまた突起を口に含んだ。

  もう片方の突起は指で弄る。

 「……っ! ……っ!」

  倍になった快感にニコルはもう首を振るしかなかった。

  こんなことをされるなんて想像もしていなかった。

  恥ずかしさと体の中から沸き起こる熱がニコルを身悶えさせる。

  と、 デュークの手がそろりと下方へ下がっていく。

  お腹をぐるりと撫でられて、 思わず身をわななかせる。

  が、 その手がさらに下に下がった時にはニコルはたまらず叫んでいた。

 「ダメーーー………っ!」

  勃ち上がりかけたニコルの男の子がデュークの手に捕らえられる。

  同時に肌に残っていた寝着が全て取り去られた。

 「ヂュ―ク様っ! そこはダメっ!」

  一番恥ずかしいところを見られ、 ニコルは真っ赤になってデュークの手を掴む。

 「どうして? ニコルの一番可愛いところだ」

 「ちが…っ そこはダメっ」

  快感をあらわにして固くなったものが恥ずかしい。

 「手……っ デューク様、 手、離して……っ」

  なんとか手を外そうとするが、 全く外れる様子はない。

 「デューク様……んんんっ!」

  それどころかゆるゆると動かされ、 たまらずニコルの口から喘ぎ声が漏れる。

 「君の全てをくれるんだろう? 可愛い私の花嫁さん」

  デュークが甘く囁く。

  ニコルの手から力が抜ける。

 「んん……っ あ……んっ」

  体の中で一番弱いところを攻められ、 初心なニコルが経験豊富なデュークに敵うはずもなかった。

  瞬く間に快感の渦へと巻きこまれる。

 「……そう、 そうだ、 ニコル………とっても可愛いよ」

  デュークはなおも甘く囁きながら手の動きを早めていく。

 「あ……ああ…ん……デュ、 デューク様……っ」

  あまりの気持ち良さにニコルは目に涙を浮かべてもだえる。

  ハフハフと荒い息をつきながらデュークの与える快感を受け入れる。

  こんな快感は初めてだった。

  頭の芯までしびれてしまいそうだった。

  もうデュークが次から次へと与える快感しか考えられなかった。

 「デューク様……いや……っ で、 でちゃう……っ」

 「いいよ、 いきなさい」

 「あああ……んっ!」

  さらに手の動きを早められ、 ニコルは頭の中が白く弾けるのを感じた。

 「んんん―――――っ!」

 デュークの手が熱く濡れる。

 「あ……あぁ……」

  しばらく硬直していた体がほうっと弛緩する。

 「ニコル………可愛かったよ、 とっても」

  デュークの唇がぼんやりと余韻に浸るニコルの唇に落とされる。

  快楽の余韻にうつろに開かれた瞳、 紅潮した頬がとてつもなく可愛かった。

  赤く濡れた唇に誘われるようにもう一度キスする。

 「ニコル……」

  何度もついばむような軽いキスに、 ニコルはぼうっとしながら無意識に答えていた。