trouble night おまけ
ん………? ジェフリーのキスを受けていた恭生は、 背中に回されていた手がだんだんと下に下がっていくことに気付いた。 そしてその手が確実な意思をもって腰から尻をさわさわと撫で始める。 「ちょ、 ちょっと、 ジェフリー!」 こんなところで……! 慌てて身を離そうとするが、 シンクに体を押しつけられ身動き取れない。 「ジェフリー! 俺、 今洗い物の途中だぞっ」 後ろでは蛇口から水が流れっぱなしになっている音が聞こえる。 「ジェフリーっ」 しかしすでにその気になっている恋人は手を止めようとしない。 それどころかますます激しく手を動かしてくる。 「ま、 待てってば……!」 何とか水だけでも止めようと体をひねる。 手を伸ばし蛇口をキュッと回す。 水音がピタリと止んだ。 「あ………っ!」 しかし、 ほっとしたのもつかの間、 恭生の体がくるりと返されてまたシンクに押しつけられる。 背中から覆い被さる形でジェフリーが恭生の腰に手を伸ばしてきた。 「あ……っ ジェフリーっ やめろっ!」 背後から伸びてきた手がジーンズのホックを外して中に潜り込んでくる。 そのままじかに弱みを握りこまれ、 恭生の体がびくんとしなる。 「あ…ああ……っ」 シンクに手をつき必死に快感を耐えようとするが、 恭生の体を知り尽くしたジェフリーは巧みに快感を呷ってきた。 微妙に強弱をつけて愛撫してくる手に恭生の口から熱い吐息が漏れる。 「恭生……」 ジェフリーは目の前の滑らかなうなじに唇を滑らせた。 首筋を舐め上げ、 耳たぶをきゅっと歯で軽くかじる。 「あ……!」 途端、 恭生が背を反らせた。 弱い耳を攻められ、 背筋を強烈な快感が走る。 「恭生、 恭生…」 その姿に触発されたのか、 ジェフリーは恭生の下半身からジーンズと下着を慌ただしく剥ぎ取ると、 自分の すでに猛々しくなった一物を取り出す。 しかしそのまま挿入しようとして固く閉じたままの蕾の抵抗を受ける。 ジェフリーはちっと舌打ちすると、 周りに目を走らせた。 その目に料理に使ったサラダ油が映った。 躊躇なくそれを手にとると、 中身を手の平に流す。 その手を固い蕾に差込み簡単に解すと、 自分のものにも残った油をなすりつける。 そして、 「あああ…っ!」 突き入れられた凶器に恭生は喘ぎの混じった悲鳴を上げた。 瞬間走った痛みに顔がゆがむ。 しかしそれはすぐに快感に変わった。 「恭生、 恭生っ」 「ま、 待って……っ」 息の整わないうちに腰を使い出され、 恭生はいやだと首を振る。 「あっ…あっ…!」 しかし慣れた体はすぐにジェフリーのリズムについていくようになった。 と同時に恭生にもたとえようもない快感が間断なく襲いかかってくる。 耐えきれず、 恭生はシンクについた手を伸ばし、 何かに縋ろうとした。 その手が蛇口を掴む。 一旦止まったはずの水がまたシンクにざあっと流れ出す。 しぶきを顔に受けながら、 恭生は背後からの突き上げにただ喘ぐだけだった。
しかし翻弄され、 ぐったりとした恭生はそのことに文句を言うこともできなかった。 そしてその後、 まだまだ満足していないジェフリーに部屋へと連れ込まれた恭生は、 結局最後まで 文句を言うことはできなかった。
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