城に到着です。





「わあ、大きい………」

目の前の大きな門を感心して見上げていると、
目の前を小さな影が横切った。
見ると、栗色のふわふわした髪の男の子が門の中に入っていこうとしていた。

「あれ? あれってもしかして………」

と、その男の子がこちらを振り向いた。
やはりニコルだった。
ニコルはこちらを見てにこっと笑うと、親しげに話しかけてきた。
「貴方もエリヤ王子様のパーティにお呼ばれしたんですか?」
うんと頷くと、ますます嬉しそうに笑った。
「わあ、僕もなんです。よかったら一緒に行きませんか?」

もちろん、と言おうとしたその時、
背後から嫌な視線を感じた。

恐る恐る振り向くと、
デュークが嫉妬のこもった険しい目でこちらを見ていた。








さて、どうしましょう。


それでも一緒に行く デュークの視線に負け
泣く泣く断る








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