第二回カップル人気投票第一位記念インタビュー
真木(以下、真) : | ………またあんた達なの………(ため息) |
ファビアス(以下、ファ : | またお前か。今度は一体何用だ。 |
真 : | 今度はって、今度も同じ用事よ。またあんた達が人気カップル一位なの。 |
ファ : | ほお、皆見る目があるのだな。そのようなこと当然ではないか。なあサラーラ。 |
サラーラ(以下、サ) : |
うん………??(←何のことかわかっていない。 周りをキョロキョロして) ……ファビアス様、この間のお菓子がない………(しょんぼりとする) |
ファ : | 何! こら、何をぼんやりしているっ さっさと用意しろ! 至急だ! |
真 : |
……あいかわらずえらそうね(こめかみヒクヒク……) まあいいわ。サラーラ、お菓子はそこね(部屋の棚を示す) |
サ : | あ、あった!(早速)……ぱくっ☆ おいし〜vv |
ファ : | そうか、よかったな(幸せそうなサラーラを見て満足そうに頷く) |
真 : | もういいかしら。本題に入っても。今日こそはちゃんとインタビューしたいんだけど。 |
ファ : | よかろう、許す。 |
真 : |
……それはどうも(口元ピクピク) じゃあ単刀直入にいかせてもらおうかしら。 サラーラ、あんた実際のところファビアスのことどう思ってるの? 好き? それとも 嫌い? やっぱり嫌いかしら。 こいつ強引だもんね。 |
サ : | え?(きょとんとしている) |
ファ : | っ! 貴様いきなり何ということを! |
真 : |
きゃあっ! ちょっと! 剣なんて抜かないでよ! 何よ、やっぱり自覚あるんじゃない。 嫌われるようなことしてるって! |
ファ : | む……………(黙り込む) |
サ : | えっと……(真木とファビアスの顔を交互に見る) ………僕、わからないです。 |
真 : |
わからないってことないでしょう。 ファビアスと一緒にいるのは嫌? 顔を見るのは? 顔を見たくない? 傍にいて欲しくない? |
ファ : |
……貴様、無礼な聞き方をするな。 サラーラ、そんなことないだろう? 私は嫌な ことをしているか? お前の好きなものは何でも手に入れているだろう? そうだ、今度 また綺麗な服を作ってやろう。それとも装飾品の方がいいか? |
サ : | ……服も宝石ももうたくさんあるからいらない。 僕、そんなに好きじゃないし。 |
ファ : | む………。 |
真 : |
ぎゃははは、断られてやんの。 姑息な手使おうとするからよ。 で? ファビアスの こと好きが嫌いか本当にわからない? |
サ : |
(こくんと頷く) だって、ファビアス様、時々僕が嫌だっていうのにベッドの中でひどく するし、眠いのに眠らせてくれなかったりするし、いろいろ意地悪するんだもん。 |
真 : | ……………。 |
サ : |
それにゲームしている時だって、ファビアス様ばっかり勝って僕ぜんぜん勝てないんだもん。 ファビアス様ばっかり何でもできてずるい。 体だって大きいし力も強いし、僕の知らないことも いろいろ知ってるし、僕何も勝てないもの。 |
真 : | ………それって単なるのろけじゃあ……。 |
ファ : |
そうかそうか(顔がにやけている) サラーラ、俺がお前より強いのは仕方がないぞ。 俺のほうがお前よりも長く生きているし、ゲームだって何だってお前よりもずっと経験があるからな。 |
サ : | じゃあもっと頑張って練習すればファビアス様に勝てる? |
ファ : | ははは、もちろんだ。 サラーラはなかなか筋がいいしな。 |
サ : | じゃあもっともっとたくさんご飯食べればファビアス様みたいに大きくなれる? 強くなれる? |
ファ : | う………そ、それは困る………というか、無理だろう。 |
サ : | 無理なの? (がっかりとした顔になる) ……やっぱりファビアス様嫌い。 |
ファ : |
サラーラ!(顔をひきつらせる) そ、そうだ! サラーラには俺にできないことがある ではないか。 俺の子供を産んでくれるじゃないか。 それはとてもすごいことだぞ。 |
サ : | 赤ちゃん?(自分のお腹を見下ろす) …………これ、すごいことなの? |
ファ : | 当たり前だ! とてもすごいことだぞ。 そうだな(真木に怖い目で同意を促す) |
真 : |
………確かにすごいことだわね。 こんな男の子供産むなんて。 しかも無理やりだったし。 |
ファ : |
貴様………私とサラーラの仲を壊すつもりか……っ そうだ、そういえば話の方は どうなっているのだ! 一体あれはどういうことだ! サラーラを私の手から奪うつもりか! さっさと私を登場させろ! あのような男など私がこの手で八つ裂きに……っ! |
真 : |
あ、やばい………じゃあ皆様、時間となりましたのでこの辺で。どうもありがとうございました〜v (すたこらさ、と退場) |
ファ : | こら、待たぬか! この無礼者めが! 私はまだ退出を許していないぞ!! |
サ : | ファビアス様、僕お腹すいた……。 |
ファ : |
ん? そうか? では城に戻ろうか。…………ところで、サラーラ、実のところ私の ことをどう思っているのだ?(小さな声で尋ねる) |
サ : | ?(首を傾げる) …………やっぱりわかんない。 |
ファ : | ……………そうか……(がっくり肩を落とす) |
………まあ、こんなものでしょう。 終わる。 |
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