第三回キャラクター人気投票第一位 記念インタビュー





真木かずみ(以下、真)   今回のインタビューは藤見です。ほら、そこ座って。
藤見(以下、藤) :  あ、はい……失礼します。
真 :  さて。それじゃあ、早速。……何から聞こうかしらね
藤 :  あの……インタビューって……私のことでしょうか。
真 :
 
 ん? ああ、そんなに緊張しなくていいわよ。たいしたことを聞くつもりはないから。
そうね……
まずはオーソドックスに。仕事忙しい?
藤 :  あ、はい……それなりに。でもまだまだ新米ですから他の先生方に比べれば。
真 :
 
 謙虚ねえ。ペーペーの方が忙しいでしょ?雑用とか何か押し付けられて。
ちゃんと食事してよく眠ってる?体力つけないとやってられないでしょ。
藤 :  大丈夫ですよ。結構体力はあるので。
真 :
 
 そうよねえ、じゃないと瀬名生の相手なんかできないわよね。あいつ体力絶倫って
感じだもんね。ちなみに週何回くらい?
藤 :  …………え?
真 :  あ、違った。週、じゃないわよね。一日何回?
藤 :  え? え?(真っ赤になる)
真 :

 
 まあ、あの瀬名生の様子からだと、ちゃんとあんたの体のことは考えてるとは
思うけど、イヤだったらちゃんとイヤって言ったほうがいいわよ。疲れてるときに
無理にされるのってしんどいもんね。
藤 :  貴……瀬名生先生はそんな、無理強いなんてされません(真っ赤になって反論)
真 :  でも最初は○姦じゃない。
藤 :  そ、それは……っ で、でも今はとても優しくて……
真 :  ふ〜ん、優しいんだ。ベッドの中で優しくしてくれるの?いつも?どんな風に?
藤 :  ☆☆☆〜!!(口をパクパクとしたまま話せない模様)
真 :  ……話題、変えた方が良さそうね。じゃあ……休みの日は何をしているの?
藤 :
 
 (ほっとした様子で) あ……休みの日は普段できない掃除や洗濯を。あとは
読書や買い物に出かけたり……。
真 :  地味ねえ……どこかに遊びに出かけたりしないの?
藤 :
 
 貴……瀬名生先生が一緒にいらっしゃるときは時々……でもなかなか一緒の
休みは取れなくて……同じ外科医なものですから。
真 :  一人じゃ寂しいわよね〜。ちなみに二人だとどこに行ったりするの?
藤 :
 
 行くと言っても、食事に出かけたり、車で少し遠くまでドライブしたり、それくらい
ですが………ほとんど家の中でのんびりとしているものですから。
真 :  のんびり……一日中ベッドの中?
藤 :  !! 違います!
真 :
 
 へえ、そんなことをしたことは一度もない? 一日中ベッドの中でいちゃつい
たことないって? あの瀬名生と一緒で? 彼がすんなりベッドから出して
くれるの?
藤 :  そ、それは………
 (と、突然背後から誰かが真木の頭を掴んだ)
真 :  きゃあ! 痛い痛い!!
瀬名生(以下、瀬) :  あんまり芳留を苛めないでやってほしいな。
藤 :  貴士さん……(ほっとした顔)
瀬 :  芳留、迎えに来たぞ。今夜は食事に行く約束だろう。予約の時間がある。
藤 :  あ、はい……!
真 :  こら! ちょっと待ちなさい! 私を放っておいて食事ですって?
瀬 :  もういいだろう。充分に芳留は答えたはずだが?
真 :
 
 何言ってんの! まだまだ始めたばかりで足りないわよ。……でも私も
食事ご馳走してくれるって言うなら考えてもいいわよ。
藤 :  それなら……っ(言いかけて後ろから瀬名生に腰をぐいっと引かれる)
瀬 :
 
 まさか恋人達のひとときを邪魔するなんて無粋な真似をするつもりじゃあ
ないだろう? 俺達はこれからデートでね。
藤 :  た、貴士さん……っ
真 :

  
 瀬名生……あんたいい性格してるわね。私はあんた達の生みの親よ。
あんた
達を造った、言わば神様みたいなものなのよ。もう少し敬いなさい。
誰のおかげで藤見と恋人同士になれたと思ってんの。
瀬 :  そりゃあ俺自身の力だろう。あんたのせいでかえっていらん苦労をしたがな。
真 :  あんたって…あんたって……っ
瀬 :  いい男だろう?(にやっと笑う)
真 :
 
 きいーーーっ もう、もう! 続編書いて別れさせてやる! 思いっきり
泣かせてやる〜〜っ!!
藤   そ、それは……っ! 貴士さん……!(藤見、泣きそうな表情になる)
瀬 :  ………大人げないぞ。(気まずそうな顔)
真 :
 
 
 ふん、何とでも。瀬名生、あんた、読者様からはとっても嫌われてるんだからね。
あんだけ藤見泣かしたんだから。なのにちゃんと恋人になれたんだからもっとあり
がたく思いなさい。
瀬 :  ……好きでやったわけじゃあない。俺はいつも芳留に優しくしたかったんだぞ。
真 :  口では何とでも言えるわよ。要は態度よ。ちゃんと態度で示しなさい。
藤 :  あの……貴士さんは悪くは……
真 :
 
 何言ってんの。こいつが悪いに決まってるでしょう。全部忘れてあんたを散々
泣かせたこと、忘れたわけじゃあないでしょう?
藤 :  でも……(困ったように瀬名生を見る)
瀬 :
 
 わかった! 芳留とくっつけてくれてありがとう。あんたには感謝してる。
そう言えばいいんだろう。そう言えば!
真 :  ……気持ちがこもってないわね。
瀬 :  (ため息をついて) ……お礼に今度どこかの美味いケーキでも届ける。山ほどな。
真 :  ケーキ……(目がきらん☆) ……仕方ないわね。許してあげるわ。
瀬 :  じゃあ、もういいな。行くぞ、芳留。
藤 :  あ、はい。
真 :
 
 あ、ちょっと! ケーキは京都のマール・ブランシュがいいわ。あそこの
美味しいのよ。特にモンブランは絶対忘れちゃだめよ。
瀬 :  はいはい。……っと、一つだけ。(部屋を出かけて立ち止まる)
真 :  何よ?
瀬   食うのはほどほどにしとけよ。それ以上ブタになったら服に困るだろう。
真 :  !!! 瀬……っ!!!(怒りに声にならない)
瀬 :  じゃあな。邪魔したな。(ドアが閉まる)
真 :  瀬名生ーーーーーっ!!!


 ………一人残された真木、部屋の中で大暴れ………



   収拾のつかないまま、終わる………おそまつ





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